2015年11月14日土曜日

ペダリングモニターのチェーンリング交換 コンパクトからノーマルへ

(2018.03.07改訂)
出場するレースはこれまでヒルクライムがメインでした。
ロードバイクを続けていると、次第にクリテリウムやロードレースにも興味が湧いてくるもので、今ではヒルクライム以外のジャンルのレースにも参加しています。

レースのジャンルが増えると同時にギア比の問題が出てきます。
ヒルクライムオンリーなら、コンパクトクランクでまったく問題なかったですが、
走るエリアや地形が変わると、例えば、仲間内での平地の練習では、
コンパクトではギアが足りずにハイケイデンスでカバーすることになりキツイです。

今後はロードレースやクリテリウムなども視野に入れていくとなると、
コースごとの適正なギアの調整が必要となってきます。

また、フロントシングル化などのトレンドもあり、
ヒルクライムはフロントシングルでというのも選択肢になってくると思います。

ペダリングモニターのチェーンリングの交換

使用クランクはFC-9000+パイオニア ペダリングモニター SGY-PM910H
ペダリングモニターのセンサーは、取り付けたクランクから取り外しできません。
そのため、チェーンリングの交換でギア比の調整をします。

シマノは11速になってからクランクのPCDが、
ノーマルもコンパクトも110で統一されていますので、
対応するチェーンリングに付け替えればOK。

何世代か前の話になりますが、ノーマル、コンパクトのPCDが違ったので、
ノーマルからコンパクトへの変更は、クランクごと付け替える必要がありました。

パイオニア・ペダリングモニターは、クランクの付け替えによる校正などが気になっていましたが、取り扱いショップで確認したところ、チェーンリングを付け替えるだけで特別な校正・調整は必要ないとのことでした。

チェーンリングの歯数の組み合わせ

シマノのクランクでのチェーンリングの組み合わせは、7通りあります。
・55-42 (タイムトライアル)
・54-42 (タイムトライアル)
・53-39 (ノーマル)
・52-38 (ノーマル)
・52-36 (ミドルコンパクト)
・50-34 (コンパクト)
・46-36  (シクロクロス)

デュラエース(FC-9000)とアルテグラ(FC-6800)の組み合わせを下にまとめました。
注意点としては、チェーンリングの組み合わせが決まっています。
組み合わせは、ピンや歯の位相など変速性能のためで、歯数の後ろのMCなどが同じものを組み合わせる必要があります。
たとえば、52-38と52-36なら同じアウターでインナーのみの交換ではなく、
メーカー推奨としては、それぞれMC、MBを合わせて使うことになっています。




デュラエースのみに設定されているのが、
55-42 (タイムトライアル)、54-42 (タイムトライアル)、52-38 (ノーマル)。
アルテグラのみなのがシクロクロス用の46-36。

55-42は使用シーンがないので、
コンパクトから53-39(ノーマル)へと交換しました。

用意するもの

・チェーンリング
 アウター 53T (FC-9000 チェーンリング 53T-MD)
   インナー 39T   (FC-9000 チェーンリング 39T-MD)

・チェーンリング固定ボルト Y1H598160 Gear Fixing Bolt (M8 x 10.1 / 4 pcs.)

・六角レンチ 2mm

・トルクスレンチ T30 
チェーンリング固定ボルトはT30トルクスねじです。
固定ボルトの取り付け取り外しには トルクスレンチT30が必要なので必ず準備を。
(六角レンチでやったら、ナメてしまってたいへんなことになりました)

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作業手順

それでは、チェーンリングの交換手順を説明していきます。

まず手順はパイオニアペダリングモニターのサポートにある
 チェーンリング交換マニュアルを参照しましょう。
http://pioneer-cyclesports.com/jp/support/products/manual/SGY-PM910H_Remv_Inst_chainring_jp.pdf

以下では、順に説明していきます。

1.クランクを取り外して裏側のチェーンリング固定ボルトをトルクスレンチT30で外す。


2.ペダリングモニターのチェーンリングアダプターを六角レンチで外す。
写真ではインナーを先に外してしまったが、アダプターを外した後に外す。



インナーとアダプターを外すと、オニギリの裏側とご対面です。



3.アウターのチェーンリングを外してお掃除。
WAKO'Sのフォーミングマルチクリーナーを全体に吹き付けて、マイクロファイバータオルで磨く。
 



4.新しいチェーンリングを取り付ける。


向きがあり、アウターは裏側のピンがクランクアームのところになるように取り付ける。


インナーは△がクランクアームのところになるように取り付ける。



5.チェーンリング固定ボルトを取り付ける
今回は新品を用意した。





6.フレームに取り付けて完成。


7.外したチェーンリングを磨いていておくと、次に使う時に楽ちんです。
 WAKO'Sのフォーミングマルチクリーナーマイクロファイバータオルで簡単にキレイに。
ヒルクライムで出番があると思うので、メンテして保管しておきましょう。

以上で、交換作業は終わりです!
慣れれば簡単だと思いますので、コースやレースジャンルに合わせて、
ギアを調整して、最大限チカラを発揮しましょう。


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2015年11月7日土曜日

第1回 はやま南郷ヒルクライムスプリント

距離はわずか700mの勝ち抜きスプリントレースがあると知って即エントリーしていた。
以前、神奈川県小田原市の夏のイベントでウォークライド企画のショートヒルクライムレースに出場したときにこの手のレースのおもしろさに気付いていたので出ないわけにはいかない。

この手のレースは距離によって有利な脚質がくっきり分かれるところがまたおもしろい。
距離が十数キロになるようなよくあるヒルクライムならばクライマーが有利。
しかし、距離が変われば一転する。
たとえば、40秒まででゴールできるような距離ならば、無酸素運動能力が高いトラックの短距離選手が圧倒的に有利。 ハイパワーもさることながらスタートダッシュのうまさなどもポイント。

さらに距離が変われば得手不得手も変わる。
今回のコースは事前に公表されていなかったが、おそらくこのあたりというところを事前に試走にいったところ、700mで平均勾配8%、試走タイムは1分40秒程度だった。
絶妙な距離の加減がはたしてどう影響するのだろうか。

…特に対策をすることなく当日を迎えた。
早朝に輪行で最寄駅まで向かい、チームメイトと合流。そこから車で会場へと向かった。



大規模なレースにあるような慌ただしい様子はなく、ゆったりムード。
準備をして軽くアップをしていると開会式が始まった。
三浦半島では、これからロードレースなどの開催も計画しているとのことなのでぜひ実現してもらいたい。



本日のチーム編成はPROJECT-Yの赤い2台で。



ここで本大会について説明しておこう。
三浦半島サミット事業認定はやま南郷ヒルクライムスプリント
大会Facebookサイト(www.facebook.com/cafhayama)

種目は勝ち抜き戦のチャンピオンシップとチャレンジタイムトライアルの2種目。
実は同時エントリー可能だった。
(同時エントリーだとタイムテーブルから休みなしで繰り返し登ることになるので、キツい。)

今回出場したのはチャンピオンシップ。
予選は60名を5名ずつのグループに分けて2人が勝ちあがり。
3着以下の3名は敗者復活戦へ回る。
敗者復活戦は6名ずつで1人が勝ちあがり。

予選通過は30名で、
クオーターファイナルは5名ずつで2人勝ち上がり(30人→10人)、
セミファイナルは5名ずつで2人勝ち上がり(10人→4名)となる。
こうして4名のファイナリストが決まる。

いよいよ予選開始。
PROJECT-Yの2名はそれぞれ別の組へ。


スタートはカウントダウンとピストルの合図で始まり、
発走台もホルダーもいないので、クリートキャッチが最初の勝負ポイント。



ここで予選の組だが、運が良いのか悪いのか強豪メンバーと当ってしまった。
元プロが一人と有力チームのこれまた有力選手が一人。
2着までが勝ちあがりなので最初から厳しい展開となった。

試走で勝負ポイントは決めていたので、脚を使いすぎないペースで先行して勝負どころまである程度リードを奪っておく作戦でいくことにした。

いよいよ予選。
カウントダウンと号砲でスタートし、クリートキャッチもスムーズに決まった。
後ろのペースを伺いつつ、先行する。
勝負どころ手前では、元プロ選手と2人パックになり、このまま2人でとも思ったが、後方から有力選手がハイペースで上がってくる。そしてラストの勝負ポイントで追いつかれることに。
元プロ選手は余裕そうなので、ここで仕掛けるのも分が悪い。こちらも捲れるほど脚が残っていなかったので敗者復活戦へと回ることにした。
後になってわかることだが、予選のこの組は全レース中最もタイムが早く、自分も上位タイムを出しておきながら3着で撃沈。チームメイトはというと楽々予選通過。

予選レースが終わり、敗者復活戦へ。
6名から1人だけが次にコマを進めることができるので絶対に負けられない戦いである。

作戦はさきほどと同様に先行で。
スタートダッシュもそこそこうまく決まり、メンバーの様子を観察しつつ予定通り先行へ。
2人追ってくるも、半分行かないくらいで切れていたので、次に備えて早々に脚を緩めた。 
このレースは出し切る系なので、温存もカギである。
沿道からは「予選で運が悪すぎて上がれなかった子だよね」という声も聞こえてきた。
組み合わせをあらためて見るとやはり今大会一番運が悪かったらしい。



そして、クオーターファイナルへ。
ここまでにすでに2回走っているので、脚がキツイ。
ここまで来るとメンバーもレベルも高くなっている。

クオーターファイナルがスタート。
クリートキャッチをミスして出遅れる展開となった。
脚を使う形になってしまったが、 半分までで先行する2選手に追いつき、2位まで上がった。
3位の選手は先頭の真後ろだったので、コーナー開けからやや歩が悪いラインになっていたので、
開けないようにこちらもラインキープ。このままラスト200mの勝負ポイントへ突入。

ポジションは依然キープしていたものの、
後ろから上がってきた選手に大外から行かれてこのまま撃沈。
クオーターファイナルで敗退となった。

最終的に優勝は予選で敗れた元プロの選手でした。


課題として見えてきたのは、勝負どころで踏める脚がないことだ。
アタックがかかってもさらに上げて着いていけるような踏み方ができないとラストで勝負にならない。
またこの冬の課題が見えたレースだった。

キャニオン2021新型「エアロード」についてのあれこれ

ようやく10月にCanyonの新型エアロードが発表されました。 早い段階からZwiftやマチューパイセンが新型エアロードを露出していたので、 本当にようやく発売になったという気持ちです。 先代エアロードを発売直後に買って現在の愛車なので気にならずにはいられません。 先代エアロード...