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ペダリングモニターのチェーンリング交換 コンパクトからノーマルへ

(2018.03.07改訂)
出場するレースはこれまでヒルクライムがメインでした。
ロードバイクを続けていると、次第にクリテリウムやロードレースにも興味が湧いてくるもので、今ではヒルクライム以外のジャンルのレースにも参加しています。

レースのジャンルが増えると同時にギア比の問題が出てきます。
ヒルクライムオンリーなら、コンパクトクランクでまったく問題なかったですが、
走るエリアや地形が変わると、例えば、仲間内での平地の練習では、
コンパクトではギアが足りずにハイケイデンスでカバーすることになりキツイです。

今後はロードレースやクリテリウムなども視野に入れていくとなると、
コースごとの適正なギアの調整が必要となってきます。

また、フロントシングル化などのトレンドもあり、
ヒルクライムはフロントシングルでというのも選択肢になってくると思います。

ペダリングモニターのチェーンリングの交換

使用クランクはFC-9000+パイオニア ペダリングモニター SGY-PM910H
ペダリングモニターのセンサーは、取り付けたクランクから取り外しできません。
そのため、チェーンリングの交換でギア比の調整をします。

シマノは11速になってからクランクのPCDが、
ノーマルもコンパクトも110で統一されていますので、
対応するチェーンリングに付け替えればOK。

何世代か前の話になりますが、ノーマル、コンパクトのPCDが違ったので、
ノーマルからコンパクトへの変更は、クランクごと付け替える必要がありました。

パイオニア・ペダリングモニターは、クランクの付け替えによる校正などが気になっていましたが、取り扱いショップで確認したところ、チェーンリングを付け替えるだけで特別な校正・調整は必要ないとのことでした。

チェーンリングの歯数の組み合わせ

シマノのクランクでのチェーンリングの組み合わせは、7通りあります。
・55-42 (タイムトライアル)
・54-42 (タイムトライアル)
・53-39 (ノーマル)
・52-38 (ノーマル)
・52-36 (ミドルコンパクト)
・50-34 (コンパクト)
・46-36  (シクロクロス)

デュラエース(FC-9000)とアルテグラ(FC-6800)の組み合わせを下にまとめました。
注意点としては、チェーンリングの組み合わせが決まっています。
組み合わせは、ピンや歯の位相など変速性能のためで、歯数の後ろのMCなどが同じものを組み合わせる必要があります。
たとえば、52-38と52-36なら同じアウターでインナーのみの交換ではなく、
メーカー推奨としては、それぞれMC、MBを合わせて使うことになっています。




デュラエースのみに設定されているのが、
55-42 (タイムトライアル)、54-42 (タイムトライアル)、52-38 (ノーマル)。
アルテグラのみなのがシクロクロス用の46-36。

55-42は使用シーンがないので、
コンパクトから53-39(ノーマル)へと交換しました。

用意するもの

・チェーンリング
 アウター 53T (FC-9000 チェーンリング 53T-MD)
   インナー 39T   (FC-9000 チェーンリング 39T-MD)

・チェーンリング固定ボルト Y1H598160 Gear Fixing Bolt (M8 x 10.1 / 4 pcs.)

・六角レンチ 2mm

・トルクスレンチ T30 
チェーンリング固定ボルトはT30トルクスねじです。
固定ボルトの取り付け取り外しには トルクスレンチT30が必要なので必ず準備を。
(六角レンチでやったら、ナメてしまってたいへんなことになりました)

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作業手順

それでは、チェーンリングの交換手順を説明していきます。

まず手順はパイオニアペダリングモニターのサポートにある
 チェーンリング交換マニュアルを参照しましょう。
http://pioneer-cyclesports.com/jp/support/products/manual/SGY-PM910H_Remv_Inst_chainring_jp.pdf

以下では、順に説明していきます。

1.クランクを取り外して裏側のチェーンリング固定ボルトをトルクスレンチT30で外す。


2.ペダリングモニターのチェーンリングアダプターを六角レンチで外す。
写真ではインナーを先に外してしまったが、アダプターを外した後に外す。



インナーとアダプターを外すと、オニギリの裏側とご対面です。



3.アウターのチェーンリングを外してお掃除。
WAKO'Sのフォーミングマルチクリーナーを全体に吹き付けて、マイクロファイバータオルで磨く。
 



4.新しいチェーンリングを取り付ける。


向きがあり、アウターは裏側のピンがクランクアームのところになるように取り付ける。


インナーは△がクランクアームのところになるように取り付ける。



5.チェーンリング固定ボルトを取り付ける
今回は新品を用意した。





6.フレームに取り付けて完成。


7.外したチェーンリングを磨いていておくと、次に使う時に楽ちんです。
 WAKO'Sのフォーミングマルチクリーナーマイクロファイバータオルで簡単にキレイに。
ヒルクライムで出番があると思うので、メンテして保管しておきましょう。

以上で、交換作業は終わりです!
慣れれば簡単だと思いますので、コースやレースジャンルに合わせて、
ギアを調整して、最大限チカラを発揮しましょう。


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コメント

  1. 初めまして。
    53/39から52/36に変更しようと検索していたらこちらのブログに辿り着きました。
    質問なのですがチェーンリングを交換する度にチェーンの長さを変えるのですか?
    あとディレーラーの調整もマスター必須ですね?

    返信削除
    返信
    1. YAMAGM31さん
      はじめまして。
      交換する度に必要なチェーンの長さが変わる場合はチェーンも同時に交換します。53/39から52/36に変えるときにスプロケットも同時に替えればそのままのチェーン長で使える場合があると思います。
      私の場合は、スプロケットは11-28で替えずに53/39用と50/34用のチェーンをそれぞれ用意して交換しています。
      ディレイラーに関しては、フロントディレイラーの位置が交換の度に変わるので毎回調整が必要です。

      削除
  2. このコメントは投稿者によって削除されました。

    返信削除

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