2015年12月7日月曜日

キャニオン エアロコックピットハンドルに取り付け可能なライト

前記事のキャニオン・エアロコックピットハンドルのサイコンマウント
レックマウントキャニオン用マウント - エアロコックピットハンドルのサイコンマウント探し失敗
に続いて、今回はライト編。

キャニオンのロードバイクの2車種にはそれぞれステムハンドル一体型が設定されている。
Aeroad CF SLX用のCanyon H11 Aerocockpit CF Ultimate CF SLX用のCanyon H36 Aerocockpit CF

Aerocockpit CFハンドルはフラット部の上ハンが幅広形状のため、丸いパイプ形状に取り付けが想定されたオプション品は基本的に使えない。

ライトの取り付けにあたって、シリコンバンドタイプを候補として探していたのだが、
電池タイプや光量などもみているとなかなか良いものが見つからないのだ。

結論は、単純なところにあり、手持ちのキャットアイのブラケットを付けてみたらちょうど良いことに気がついた。
いつも、バンド部分が長いなと感じていたのだが、その長さはこのためにあったかと思えるほどピッタリだったのだ。

 以下に、いくつか装着例を紹介したい。

・キャットアイ(CAT EYE) HL-EL010 UNO
冬時期の朝練の薄暗い時間帯を想定。
小型で車に位置を示す程度には十分。明るくなってきたら点滅モードに切り替える。



・キャットアイ(CAT EYE) VOLT400 HL-EL461RC
夜間やロングライドなど光量とランタイムがほしいときは、VOLTシリーズを装着。
リチウムイオンバッテリーがやや後方に飛び出てしまうが、ハンドルを90度以上切らなければ、
フレームとの干渉はない。気になる場合は、上側につけると良いだろう。





シリコンバンドタイプのホルダーで、ハンディータイプのLEDライトの装着例。
定番のGENTOの2機種を取り付けてみた。
シリコンホルダーには、SAGISAKA(サギサカ) CYCLE GEAR マルチハンドルホルダーを使用した。

ド定番のGENTOS(ジェントス) 閃
シリコンバンドホルダーが変形しやすいおかげで、エアロコックピットハンドルの形状にフィット。
路面が悪い道では、ガタつくこともあり、装着できるライトのサイズとしては、このあたりが限度か。


続いて、小型タイプのGENTOS(ジェントス) パトリオ6
無理なく装着するには、このくらいが適度なのだろうか。
光量としては春秋の朝練には十分だが、冬時期はもう少しほしい。



というわけで、エアロコックピットハンドルにはキャットアイを使うことにした。
キャットアイは機種展開も豊富だし、同じブラケットで付け替えが可能なのも利点だ。
ライト探しはすんなり進んだので、次は他のオプションの装着方法探しへ。




2015年12月6日日曜日

レックマウントキャニオン用マウント - エアロコックピットハンドルのサイコンマウント探し失敗


キャニオンのエアロードCF SLXの特徴の1つといえば、一体型ハンドルであるエアロコックピットH11だ。エアロ効果をフレームの形状だけでなく、ハンドルも含めたトータルのアセンブルで考えられている。また、新型のアルティメイトにも一体型のハンドルが設定されることになっている。

キャニオンのロードバイクの2車種にはそれぞれのステムハンドル一体型は、
Aeroad CF SLX用のCanyon H11 Aerocockpit CF 
Ultimate CF SLX用のCanyon H36 Aerocockpit CF のようになっている。

こういったシステムは見た目は統一感があってカッコいいのだが、その反面、セッティングの自由度や汎用性などで苦労することも。
サイコンやライト、カメラ等をどう取り付けるかという問題は、このような特殊形状ハンドルには着いて回る。
ライトに関しては、キャットアイのブラケットのバンドの長さがちょうど足りるのでお悩みの方は試して頂きたい。
ここではサイコンのマウントについて試した結果を記録しておく。
結論から先に述べておくとすると、乗鞍に間に合わせたかったため、レックマウントから発売されたキャニオン用マウントを世紀取り扱いショップで予約し、発売直後に購入して試したのだが、構造的・強度な問題があり、使える代物ではなかった。直接、発売元の代表者にこの製品についての問題を説明したが、その対応に唖然とし、不信感が増すだけで、レックマウントは使わないと誓ったのだ。

エアロコックピットH11に使えるサイコンマウント

現在(2015年12月)対応品としては2種類。
・Canyon純正ガーミンマウント
・レックマウント Type23  for  CANYON  H11 AeroCockpit  Handlebar

他にも海外では、3Dプリンターで製作している例もあり、$30ほどで販売されている。
Cyanon純正は発売直後はサイトに載っていたものの、すぐにリストからなくなり、今もないままだ。
また、対応しているマウントがGarminのみであり、パイオニア製のサイコンはどう考えても使えない。
8月末の乗鞍に間に合わせたいこともあって、レックマウントから発売されるキャニオン用のマウントを試すことにした。レックマウントならパイオニア用の変換アダプターがあるため、使えるのが実質これしかなかったということもある。

 レックマウント Type23  for  CANYON  H11 AeroCockpit  Handlebar
+ パイオニア用マウントを購入。



ついでにカメラ用マウントとも同時購入。
耐重量があるので、同時には使用しないと思うが。



装着すると次のようになる。


エアロコックピットH11への取り付け方法は、ハンドル裏側のカバーを固定するネジ2本で共締めをする。長さが長くなるので、このネジはレックマウントのマウントに付属している。
カバー自体が曲線的な形であるため、マウントとカバーの設置はネジ穴の部分のみ。
ネジを固定はきっちり行った。締めすぎると隙間がなくなり、ジャンクションが入らなくなる。
説明書をみるとジャンクションは収納できるので、ギリギリ入るところまでで調整した。


そして実走で試す。
装着したのはパイオニアのサイコンのみ。
サイクリングロードを流して尾根幹へと向かった。
特に荒れた路面ではないはずなのだが、路面からの振動をマウントで増幅しているようで、
サイコンが上下に振動しているように見えた。マウントのアーム自体が細かったため、こういうこともあるのかなと思い様子を見ていたのだが、そういうことではなかったらしいことに後に気付く。
上下への動きは次第に強くなっていき、ネジが緩んでいることに気付いた。
片側のネジが外れ、次の瞬間、マウントが外れて吹っ飛んでいった。
(カフェに向かう途中のゆっくりペースだったのでなんとか回収)
 1回目の走行にして、早くも不具合を見せ付けられたのだった。

考えてみれば、この2点のネジの留め方では無理があるように思う。
(もちろん工夫次第では解決できるのだが、そういった対応はされてない)
 
ネジの配置は横の2点のみ(ここではこの方向を横とする)。
仮に縦の2点であれば、路面からの振動を増幅する効果は少ないと思うのだが、
この取り付け方法では、振動を増幅してネジが外れやすくなってしまうことは目に見えているのではないか。


すぐに販売店にいって
レックマウント Type23  for  CANYON  H11 AeroCockpit  Handlebar
の問題点について説明し、メーカーに問い合わせてもらうことにした。

乗鞍もすぐだったので、応急的に取り付け処置をした。
カバーとマウントの設置が問題であるため、ネジの共締めではなく、カバーとマウントを完全に固定するようにした。車のエアロパーツなどの取り付けに使う強力両面テープで隙間を完全に固定。


さらにカバーとマウントを3Mのテープで完全に固定。


これでハンドルに取り付けてテストしたところ、サイコンの上下の振動やネジの緩みがなくなった。
やはり構造や取り付け方法などメーカー側のミスと言わざるを得ない。

8月末のマウンテンサイクリング乗鞍にいったときに、レックマウントのブースがあったので、
Type23  for  CANYON  H11 AeroCockpit  Handlebarの問題点について話す機会があった。
 ちなみに対応してくれたのは、代表の方だったが、予想外の返答の数々に空いた口がふさがらなかった。
まず、今回の件を説明し、
「構造的に振動を増幅して外れやすくなっているのでは」と指摘したところ、

返答は、
「こちらで十分なテストをして問題ないことを確認している。そもそも問題があるのであれば、他のユーザーからも問い合わせがあるはずであり、今のところ十分な事例の報告がない。そのため、お客様の取り付け方法自体に問題がある。」

それに対し、「発売してどれくらい経っていますか?また、他のユーザーといってもどれくらいいらっしゃるのですか?そもそもキャニオン自体がそれほど流通していないこともあり、発売直後の段階で、そう判断できる根拠があるかが疑問ですが」
のような主旨を返したところ、この代表は口を閉ざしてしまった。
 
ちなみに、この会社の言うテストとは、マウントを装着してサイコンやカメラを取り付けて実走することのようだ。1000km程度走って問題がなかったら合格ということらしい。このとき、ライトなども取り付けて想定よりも重い条件で行う。

また、エアロコックピットハンドルのカバーの取り付けについて十分な理解がないこともわかってきた。
ハンドル裏にジャンクションを挿入するためには、ネジの締め付けを”適度”に行う必要があることはこちらでは確認済みなのだが、この代表が言うにはどんなに締めてもそんなことはないらしい。

さらに、改良案についても何点か提案したのだが、ネジ止め材が十分に塗布してあれば外れることはないそうだ。

さらに話を続けていったが、車両はcanyonから借りたもので返してしまったので検討はできない。
これだけならよかったのだが、
「お客さん自転車はほかにもお持ちですか?」
一瞬、意味がわからなかったのだが、要するに、あなたの自転車をテスト用に貸してくださいとのことなのだろう。
改良してテストが必要なら協力はしますよとの旨は伝えた。

レックマウントはサイコンやライト、カメラなどを多彩なアイテムを取り付け可能にするアイデア商品を出している会社だと認識して評価していたのだが、この一件で一転して「問題を客に押しつける無責任な会社」と評価を変えざるを得なくなった。代表者と直接やり取りをした結果なので、ここはこういう会社なのだろう。アイデアは良いと思っていただけに残念だ。


後日談として、取り付けを自分で改良して使っていたマウントだが、
予想外のところがポッキリいった。
パイオニアの変換アダプターの箇所が走行中に写真のように折れてしまった。
プラスチックも薄く、想像だが強度自体もおそらくきちんとテストしてこなかったと思う。



エアロコックピットハンドルにサイコンが取り付けられないのでサイコンは後ろのポケットが定位置になりつつある。
取り付けには自作マウントしかなさそうなので、今あるアイデアを近いうちにかたちにしてみたいと思う。

キャニオン2021新型「エアロード」についてのあれこれ

ようやく10月にCanyonの新型エアロードが発表されました。 早い段階からZwiftやマチューパイセンが新型エアロードを露出していたので、 本当にようやく発売になったという気持ちです。 先代エアロードを発売直後に買って現在の愛車なので気にならずにはいられません。 先代エアロード...