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第1回 はやま南郷ヒルクライムスプリント

距離はわずか700mの勝ち抜きスプリントレースがあると知って即エントリーしていた。
以前、神奈川県小田原市の夏のイベントでウォークライド企画のショートヒルクライムレースに出場したときにこの手のレースのおもしろさに気付いていたので出ないわけにはいかない。

この手のレースは距離によって有利な脚質がくっきり分かれるところがまたおもしろい。
距離が十数キロになるようなよくあるヒルクライムならばクライマーが有利。
しかし、距離が変われば一転する。
たとえば、40秒まででゴールできるような距離ならば、無酸素運動能力が高いトラックの短距離選手が圧倒的に有利。 ハイパワーもさることながらスタートダッシュのうまさなどもポイント。

さらに距離が変われば得手不得手も変わる。
今回のコースは事前に公表されていなかったが、おそらくこのあたりというところを事前に試走にいったところ、700mで平均勾配8%、試走タイムは1分40秒程度だった。
絶妙な距離の加減がはたしてどう影響するのだろうか。

…特に対策をすることなく当日を迎えた。
早朝に輪行で最寄駅まで向かい、チームメイトと合流。そこから車で会場へと向かった。



大規模なレースにあるような慌ただしい様子はなく、ゆったりムード。
準備をして軽くアップをしていると開会式が始まった。
三浦半島では、これからロードレースなどの開催も計画しているとのことなのでぜひ実現してもらいたい。



本日のチーム編成はPROJECT-Yの赤い2台で。



ここで本大会について説明しておこう。
三浦半島サミット事業認定はやま南郷ヒルクライムスプリント
大会Facebookサイト(www.facebook.com/cafhayama)

種目は勝ち抜き戦のチャンピオンシップとチャレンジタイムトライアルの2種目。
実は同時エントリー可能だった。
(同時エントリーだとタイムテーブルから休みなしで繰り返し登ることになるので、キツい。)

今回出場したのはチャンピオンシップ。
予選は60名を5名ずつのグループに分けて2人が勝ちあがり。
3着以下の3名は敗者復活戦へ回る。
敗者復活戦は6名ずつで1人が勝ちあがり。

予選通過は30名で、
クオーターファイナルは5名ずつで2人勝ち上がり(30人→10人)、
セミファイナルは5名ずつで2人勝ち上がり(10人→4名)となる。
こうして4名のファイナリストが決まる。

いよいよ予選開始。
PROJECT-Yの2名はそれぞれ別の組へ。


スタートはカウントダウンとピストルの合図で始まり、
発走台もホルダーもいないので、クリートキャッチが最初の勝負ポイント。



ここで予選の組だが、運が良いのか悪いのか強豪メンバーと当ってしまった。
元プロが一人と有力チームのこれまた有力選手が一人。
2着までが勝ちあがりなので最初から厳しい展開となった。

試走で勝負ポイントは決めていたので、脚を使いすぎないペースで先行して勝負どころまである程度リードを奪っておく作戦でいくことにした。

いよいよ予選。
カウントダウンと号砲でスタートし、クリートキャッチもスムーズに決まった。
後ろのペースを伺いつつ、先行する。
勝負どころ手前では、元プロ選手と2人パックになり、このまま2人でとも思ったが、後方から有力選手がハイペースで上がってくる。そしてラストの勝負ポイントで追いつかれることに。
元プロ選手は余裕そうなので、ここで仕掛けるのも分が悪い。こちらも捲れるほど脚が残っていなかったので敗者復活戦へと回ることにした。
後になってわかることだが、予選のこの組は全レース中最もタイムが早く、自分も上位タイムを出しておきながら3着で撃沈。チームメイトはというと楽々予選通過。

予選レースが終わり、敗者復活戦へ。
6名から1人だけが次にコマを進めることができるので絶対に負けられない戦いである。

作戦はさきほどと同様に先行で。
スタートダッシュもそこそこうまく決まり、メンバーの様子を観察しつつ予定通り先行へ。
2人追ってくるも、半分行かないくらいで切れていたので、次に備えて早々に脚を緩めた。 
このレースは出し切る系なので、温存もカギである。
沿道からは「予選で運が悪すぎて上がれなかった子だよね」という声も聞こえてきた。
組み合わせをあらためて見るとやはり今大会一番運が悪かったらしい。



そして、クオーターファイナルへ。
ここまでにすでに2回走っているので、脚がキツイ。
ここまで来るとメンバーもレベルも高くなっている。

クオーターファイナルがスタート。
クリートキャッチをミスして出遅れる展開となった。
脚を使う形になってしまったが、 半分までで先行する2選手に追いつき、2位まで上がった。
3位の選手は先頭の真後ろだったので、コーナー開けからやや歩が悪いラインになっていたので、
開けないようにこちらもラインキープ。このままラスト200mの勝負ポイントへ突入。

ポジションは依然キープしていたものの、
後ろから上がってきた選手に大外から行かれてこのまま撃沈。
クオーターファイナルで敗退となった。

最終的に優勝は予選で敗れた元プロの選手でした。


課題として見えてきたのは、勝負どころで踏める脚がないことだ。
アタックがかかってもさらに上げて着いていけるような踏み方ができないとラストで勝負にならない。
またこの冬の課題が見えたレースだった。

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