スキップしてメイン コンテンツに移動

大磯クリテリウム第6戦でつながったPROJECT-Yのチームプレイ


大磯クリテリウム最終戦エキスパートクラスでPROJECT-Y ともあっき選手が3位入賞を果たした!
チームで参戦を続けてきて、ようやくメンバーの走りがつながった瞬間だった。

PROJECT-Yは主に箱根で活動しているクライマー中心のチームだ。
普段はFTPとパワーウェイトレシオの向上に重点を置いたトレーニングが中心だ。登りの力はつけてきているが、その反面、絶対的なパワーやスプリント力はまったくといっていい。
そのことを強く感じたのは前回の第5戦。
最終周回のバックストレートでともあっきがアタックして最終コーナーを先頭で抜けるも、
ゴールスプリントで後続に次々に抜かれて結果は8位。軽量級でパワーウエイトレシオはそこそこでも、クリテリウムで必要なのは体重比ではなく、パワーの絶対値だ。

パワー勝負では確実に不利。
言い換えればスプリントになる前に勝負をかけるということだ。逃げはどうか?これはレースのレベル自体がまだ発展途中でエキスパートクラスであってもまともな協調が成立しない可能性が高い。いろいろ考えているうちに、最終戦の戦略は自然と見えてきた。

エキスパートクラス
出走はともあっき、みのりんの2名。監督の自分はコース脇にスタンバイ。実際は監督半分、カメラマン半分かな。

ローリング周回の後、レーススタート。
序盤の作戦は逃げは容認、飛び出す選手のチェックに入らず、集団内で様子見。逃げ集団も協調体制が見られたら対応する。
レース直後に3選手が逃げるが、1人の逃げに2人が追うというかたちだったのでここは警戒しなくても大丈夫そうだ。ともあっきとみのりんは集団内で温存。


レースがまだ落ち着いているうちにカメラマンモード。ローアングルから狙いまくる。大磯クリテリウムを通じてカメラスキルもたしかに成長している(走るよりこっちを本職にしてしまおうか笑)。


レースが動いたのは、9周回に入ろうとするところのホームストレート。ここで大規模な落車が発生。みのりんが巻き込まれるも間一髪で交わしてレース続行。あとでわかったことだが、このときの接触で前輪のスポークが曲がっていた。


この間に逃げ集団とのタイム差が開く。しかし、逃げも次第にペースダウンしてきた。持ちこたえつつ、機会をうかがっていた。
終盤に入り、残り3周のところでGOサインを出す。ともあっき、みのりんはここから加速し、みのりんがともあっきを引いてポジションを上げてく。全体のペースが上がり、集団も縦長へとかたちを変えていった。
ブレブレなホイールで懸命にアシストするみのりんは残り1周のところで離脱し、ともあっきを発射。ここから勝負に出た。


バックストレートで前に出て、最終コーナーへ突っ込む。ラインも悪くない。追ってくる後続と立ち上がりからのスプリント勝負になった。
叫ぶ監督、限界まで回すともあっき、後ろからではわからないが、たぶん3着か4着。
ゴール後、ともあっきからは「3着入った!」とのことだったが、騒いでダメだったときが恥ずかしいので冷静に公式リザルトを待つことに。
張り出されたリザルトにもたしかに3着となっていた。


チームとして2015シーズン初の表彰台となった。
ともあっきの最後の踏ん張りも見事だったが、直前まで壊れたホイールで引き続けたみのりんがいなかったらこの写真はなかったはずだ。
このふたりをどう動かせば勝ちに絡めるのか、と考え続けた大磯クリテリウムシリーズだったが、最終戦で実現できたことは監督としてHAPPYな結末だった。
「勝負に絶対はない」とどこかの監
督がいっていたが、不利な状況でも能力の引き出し方次第で十分戦える場面があるのだと思う。この結果を次につなげ、チームを盛り上げていこう。

次は来月にある地元開催の箱根ヒルクライムだ。
クライマーのステージだけに上位に食い込んでいきたい。

コメント

このブログの人気の投稿

富士ヒルクライム目標タイム別通過タイム表

富士ヒルクライム目標タイム別通過タイム表をつくってみた。 富士ヒルクライムは約24kmと長丁場なので、ペース配分が重要になる。 同じ走力だとしても、力の配分の仕方によってタイムが大きく違ってくるので、 いかに最適配分できるかもタイムトライアルレースのカギであることは間違いない。 今回は以下の手順で各km地点における通過タイムを算出してみた。 ①スバルラインを試走してGarmin EDGE800で1秒毎にコースログを記録 ②コースログを解析 ③出力(W)一定と仮定して、勾配を考慮した目標ペースを計算 この中から必要な部分だけまとめてステムやトップチューブに貼っておく。 スバルラインは道路脇に距離表示があるので、それも目安になる。 さらに8%以上の激坂がある区間をマークしたりするとよいかもしれない。

ペダリングモニターのチェーンリング交換 コンパクトからノーマルへ

(2018.03.07改訂) 出場するレースはこれまでヒルクライムがメインでした。 ロードバイクを続けていると、次第にクリテリウムやロードレースにも興味が湧いてくるもので、今ではヒルクライム以外のジャンルのレースにも参加しています。 レースのジャンルが増えると同時にギア比の問題が出てきます。 ヒルクライムオンリーなら、コンパクトクランクでまったく問題なかったですが、 走るエリアや地形が変わると、例えば、仲間内での平地の練習では、 コンパクトではギアが足りずにハイケイデンスでカバーすることになりキツイです。 今後はロードレースやクリテリウムなども視野に入れていくとなると、 コースごとの適正なギアの調整が必要となってきます。 また、フロントシングル化などのトレンドもあり、 ヒルクライムはフロントシングルでというのも選択肢になってくると思います。 ● ペダリングモニターのチェーンリングの交換 使用クランクは FC-9000+パイオニア ペダリングモニター SGY-PM910H 。 ペダリングモニターのセンサーは、取り付けたクランクから取り外しできません。 そのため、チェーンリングの交換でギア比の調整をします。 シマノは11速になってからクランクのPCDが、 ノーマルもコンパクトも110で統一されていますので、 対応するチェーンリングに付け替えればOK。 何世代か前の話になりますが、ノーマル、コンパクトのPCDが違ったので、 ノーマルからコンパクトへの変更は、クランクごと付け替える必要がありました。 パイオニア・ペダリングモニターは、クランクの付け替えによる校正などが気になっていましたが、取り扱いショップで確認したところ、チェーンリングを付け替えるだけで特別な校正・調整は必要ないとのことでした。 ● チェーンリングの歯数の組み合わせ シマノのクランクでのチェーンリングの組み合わせは、7通りあります。 ・55-42 (タイムトライアル) ・54-42 (タイムトライアル) ・53-39 (ノーマル) ・52-38 (ノーマル) ・52-36 (ミドルコンパクト) ・50-34 (コンパクト) ・46-36  (シクロクロス) デュラエース(FC-9000)とアルテグラ(FC-68...

ウィンドブレーカーの錆びついたファスナーのサビ落とし

愛用のノースフェイスのウインドブレーカーはコンパクトに収納できるので、 天気が怪しそうな日のライドには背中のポケットに忍ばせておくことが多い。 背中の汗にさらされてあまり出番がなく放置していたのがおそらくの原因で、 乗鞍で着ようとしたときにファスナーの金具が青サビ(緑青)で固着して動かなくなっていた。 いざというときの保険アイテムだからこそ定期的なメンテナンスが必要ということを改めて思い知らされたのだった。 買い替える前に修理をできないかを調べる。 どうやらどの家庭にもありそうなアイテム、 酢と塩 で落ちるようだ。 ①酢と塩を同量まぜる ②酢と塩の混合液をハブラシに付けて磨く ③よく洗って乾かす 青サビ(緑青)が落ちてファスナーが動くところまでは回復。 まだ磨き残しがあるので、さらに時間をかけて磨くか、ピカールなどの研磨剤を用いるのもよいだろう。 まだまだ着られるのでトラブルがないように定期的にチェックを心がけたい。