2015年8月18日火曜日

CANYON AEROAD CF SLXのパイオニアペダリングモニター装着情報

フレームの選定で外せなかった条件は、これまで使っていたパイオニアペダリングモニターSGY-PM910Hが取り付け可能かどうかということだ。
クランクに張り付けられたペダリングモニターのセンサー自体がそこそこの厚みがあり、フレームに干渉する場合が多々あるのだ。取り付け可能フレームについてはパイオニア社がある程度まとめており、取り扱いショップで確認できる。ある程度というのは、これまで取り付けていた前のフレームのCARRERAや、知り合いのフレームなど情報は一切リストに載っていなかったので、ショップからのフィードバックをきちんと反映しているものではないということだ。取り付けの際は、ショップでの現物チェックということになる。

新車はフレームセット買いの予定なので、買った後に現物合わせで取り付けられなかったときの精神的なダメージが大きい。そのため、事前の情報収集が必要だ。

ペダリングモニター取り付けに関して、フレームの適合度を分類すると以下の4つになる。

1.センサー、マグネットを取り付けられるクリアランスが十分にある
2.センサーがフレームなどに干渉しないが、マグネットの設置に工夫が必要(軽度)
3.センサーがフレームなどに干渉しないが、マグネットの設置に工夫が必要(重度)
4.センサーがフレームなどに干渉する


このあたりにはBB規格が大きく影響しており、シェル幅はせまい従来のねじ切りBBタイプやBB30にアダプターを付けた場合などでは1のパターンになる場合が多い。注意が必要となるのはシェル幅が広い圧入BB(BB86、BB90、BB386EVO)などで、太いBB回りから比較的フラットにチェーンステーが繋がっているので取り付けに十分なスペースが確保できないこと場合が多い。

先にCANYONについて言及しておくと、上の2のパターンになる。

最終候補となっていたフレームは以下の4つ
CANYON AEROAD CF SLX (BB86)
CANYON ULTIMATE CF SLX (BB86)
KOGA KIMERA PRO UD (BB86)
KOGA KIMERA 3K (BB86)

KOGA KIMERAの2車種についてはショップでメーカーに問い合わせてもらったところ設置可能とのこと。CANYONについてはメーカー直販のため、ショップでの情報収集は難しく、実車を確認できる機会もほとんどなし。

困った時は直接問い合わせるほかない。 CANYONのテクニカルサポートとして昨年設置された「キャニオンジャパン」にお問い合わせしてみた。

回答はというと、
・設置実績に関する情報が今のところない
・クランクとフレームのクリアランスの写真を確認してほしい

とのころで、丁寧な写真リストを送ってもらった。
購入に際し、キャニオンジャパンに何度か問い合わせをさせてもらったが、毎回きちんとした対応をしてくれるので非常に好感が持てた。


左側センサーの厚みは8.6mmなので、根元の部分でこのクリアランスならどちらのフレームも干渉することはなさそうだ(※ULTIMATE CF SLXのクリアランスは微妙だが設置報告あり, personal communication)。
少なくとも設置不可な4のパターンではなく、2か3のパターンになりそう。


ここからはCANYON AEROAD CF SLXの実際の取り付けをみてみよう。
まず、左側のクランクから。
パッチタイプマグネットの新品を用意したのだが、 そのまま貼るとクリアランスがなく干渉してしまった。
そのため、パッチからマグネットだけをはがし取って設置。
マグネットには向きがあるので、はがす際には気を付けてほしい。

マグネット単体でつけてみるとクリアランスはこれでギリギリみたいだ。


設置の際に用いる両面テープの厚みによっては干渉してしまうので、強さよりも薄さを最優先にしてごく薄タイプの両面テープで貼りつけたらギリギリセーフだった。


お次はマグネットとセンサーの位置調整。
近すぎてもダメなので微調整しつつ、緑のランプが点灯する位置を探っていく。


かなり際どいところだが、一応設置できたのでしばらく様子をみてみよう。


右側センサーについては、SGY-PM910Hではチェーンリングアダプターの出っ張りがあるため、
パッチタイプマグネットをそのまま貼ると干渉するようだ。
新型のSGY-PM910H2では薄型に改良されているため、干渉しないと思われる。

右側も左と同様にパッチタイプマグネットからマグネットをはがしての取り付けて完成。



これで使ってみて、今のところパワーもベクトルも問題なく使えている。
今後の課題として左側センサーのクリアランスが気になるので、位置の微調整を続けるかマグネットを薄く加工するなど、いくつかトライしてみるかもしれない。

ペダリングモニターの設置はできたが、エアロコックピットハンドルにサイコンの取り付けができていないので問題はまだまだあるようだ。

2 件のコメント:

  1. SGY-PM910Hのカバーがイエロータイプですが日本ではオプションパーツとして手に入るものなのでしょうか。こちらではデフォルトでついてきたのがレッドとブラックのみで、他のカラーバリエーションは手に入らないようです(プロチームのUnitedHealthcareにはブルーバージョンがあったりしますが)。

    返信削除
    返信
    1. カバーについては日本でも同じく一般に入手できるのはレッドとブラックだけだと思います。オプションとして色々なカラーを展開してほしいですね。

      削除

キャニオン2021新型「エアロード」についてのあれこれ

ようやく10月にCanyonの新型エアロードが発表されました。 早い段階からZwiftやマチューパイセンが新型エアロードを露出していたので、 本当にようやく発売になったという気持ちです。 先代エアロードを発売直後に買って現在の愛車なので気にならずにはいられません。 先代エアロード...